2009年01月03日
新春特別企画【Bite The Air, To Burn】奏法解説
ご要望を下さった皆さん、お待たせ致しました、BTATBのTABを
ご用意させていただきました。・・・と言っても、ご承知のとおり(予告
どおり)「全編」ではありません、ご質問の多かった部分、また「たぶ
んここは知りたいだろうな」と予測した部分のみになります。
(どうでもいいけど「BTATBのTAB」ってなんかややこしいなw)
これら以外の部分については、聴き取るのも比較的容易だと思いますし、
また、フリーソロに関しては皆さん思い思いに自由にやっていただきたくも
あり、自分自身拾うのが面倒でもあり(笑)。というわけで、"一助"として。
この曲・・・自分で言うのもなんですが、聴いた感じほどに簡単では
ありません。しかし、頑張って追っていくと、初心者の人にはかなり
良い修練になると思います(もし、他に「ここが知りたい」などありま
したらお知らせ下さい、出来る限りお答えします)、楽しんで下さい。
注1:手の動きと併せてのほうがわかりやすいと思うので、CD
のほうのタイムでは無く動画のほうのタイムで表記しました。
注2:CDや動画(また今後有り得るライブも)と僅かに異なる部分
もありますが(動画けっこうミスってるしねw)、俺が意図している形
はこうだ、という記譜になってます。なお、"8分の12"での表記に
なってます、ご注意ください。
Ex.1

冒頭部分、この曲の主題ですね。これについては過去に詳しく
書いてますので、そちらをご参照いただきたいなと思います。
(Ex.2以降に進む前に、是非ご一読いただきたいと思います。)
なお、この主題は最後にもキーを変えて姿を現しますが、そちら
にも、この運指で対応できます、全音(2フレット)上げてやればOK。
Ex.2

1:23からの部分です。フルピッキングでも十分付いていける速さ
ですが、プリングを絡めていきます。Ex.1もそうですが、こういった
いわゆる"シーケンシャル"なフレーズは、ともすれば"機械的"に
陥りがちです。そうならない様にスラーやパームミュート(和製語
ではブリッジミュート)など絡めていくわけです、まあ、あくまで俺の
好み/スタイルでのことですけどね。ともあれテクニックというのは
「ただ音を弾く」ためのものでは無く、「音に表情をつける」ためのもの
だと思います。他のポイントとしては、4小節目のストレッチ→ポジシ
ョンチェンジが肝でしょうか。
Ex.3

2:37。"Ex.2"の変奏になります、ここは全てピッキングしていきます。
8分3連と16分6連が交差する格好のため、"単純な速さ"だけでは
ダメで、瞬発力と制動力が必要です。あ、あと、ポジションチェンジも
肝ですね(特に後半)。さて、これはどんな場合でも言えることですが、
「何となく速い(それっぽい)」、なんていうのかな・・・「両手を出鱈目に
速く動かしてるだけ」ってのは、"速弾き出来る"うちには入りません、
(メジャーな人ですらけっこういます)、敢えてのノイジーサウンドと
いうことならまた別ですが・・・あ、脱線しましたね。ともかくここは決め
ラインですので、流さずにキッチリ弾き分けて(奏でて)いってください。
なお、5小節目からの6連部分は弦3本にまたがってますが、ここも俺
はエコノミーせずにオルタネイトで弾いてます、あくまでムダに拘ります。
シメの上昇部分、実際は結構ランダム/ラフにやってますが、まあ、
"4音モチーフを6連の譜割りに乗せる"意識ですね、音符をよくご覧
いただくと、おわかりになると思います。
Ex.4

3:34。個人的にはココ、おすすめです。速さの問題では無いコード感
を覚えていただければなと思います。これも全てオルタネイトしていき
ます、このテンポでは逆にエコノミーだとやりにくいというのもあります
が、何より"オルタネイトだから出てくる音"というのがありますので。
なお、Ex.2で言ったことと相反する様ですが、ここは"オルガンの様な"
イメージでやっていきましょう、ミュートせず、均等なダイナミクスで。
あ、ただし、"ジョイント"が多いので、音が重ならない様にという意味で
のミュートは重要です、このパートに限った話ではありませんけどね。
なお、"敢えて重ねる"のがカッコイイという場合もありますが、それは
また別のお話(いずれまた)。なお、シメの16分6連下降については、
ブレイク部分でのことなので、速さに釣られて"リズムアウトしない"、
=着地点を見失わないことが、最重要です。
Ex.5

5:06。シメの部分ですね。1小節目については、開放音"B"のほうの音数は
狂っても、各アタマごとの音はしっかり鳴らしていってください、それが狂うと
目も当てられなくなりますので。2小節目(質問が集中してたのがここです)
は、手が小さい人には相当キツいと思いますが、やってやれないこともない
はず・・・かも・・・(俺も、小さくは無いですが、特別に手が大きいわけではあ
りませんよ)。なお、速いですが、ここも最後のE音(着地点)はキッチリ合わ
せてください、しまらなくなりますから。
以上。「全編コピーにチャレンジするぜ!」という粋な方にはバックトラック
を差し上げるのも辞さないところです、ご連絡いただければお送りします。
ただし"必ず世界に公開すること"が条件ですけどね(微笑)。←意地悪
や、でも、優秀な人には、なんかサービスして差し上げますよ・・・あっ、
上級者の人はやっちゃダメ!俺より上手に出来るに決まってるから(何
<余談:BTATB裏話>
作りはじめはもう少し速かったんですが、終盤の旋律(4:05〜)を当てた
時に「これはよろしくないな」と感じ、テンポを下げたという経緯があります、
速ければ(遅ければ)イイってもんではないんです、その旋律/音楽が
最も活きる速度というのが大切なんです。なお、あの旋律はそれ以前の
部分に登場してませんし、ややそれまでと趣きの違うものですが、突飛
な感じはしないでしょう?なぜだかお解りになりますか?それはですね、
1:23や2:37とコード進行が近似値だから。ほぼ同じ土台だけど、展開で
違って聴こえる、でもかけ離れてはいない、そして主題に還って行く・・・
つまり、アシンメトリーな様でいて実はシンメトリーな作りになってるんで
すね、この曲。タイトルもそんな感じでしょ?BTATB←ほらね。
行き当たりばったりな様で、それなりに関連付けしてるんです、俺。
・・・と、同曲に関連付けての、曲作りにおける薀蓄でした。
と、そういえばこんなんあったよね!これは意識してなかったよw
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